消費者行動と需要曲線
ミクロ経済学とは「消費者」と「企業」の経済活動を扱う学問です。
●需要供給曲線
●無差別曲線
無差別曲線の「幅」は「効用」を表します。効用とはある財を消費する事で
得られる満足度の事です。無差別曲線は2つの財の消費量を結んだものですので、傾きが急な場合は縦軸の財より横軸の財の方が得られる効用が高い事を表します。
原点に凸の形の場合2つの財を一緒に消費した方が効用が高いです、
逆に原点に凹の形の場合2つの財を一緒に消費すると効用が低くなります。
また、無差別曲線の「傾き」は「限界代替率」を表します。これは片方の財を減らした時に効用水準を保つために必要なもう片方の財の増加量です。
●予算制約線
収入は有限ですから、当然消費者にも予算があり、予算内で効用を最大化する消費行動が理想的です。
無差別曲線に組み合わせて引く事で「最適消費点」を導くことができます。
価格が低下した場合、予算制約線は右に伸びます。
●需要曲線
ポイント:価格弾力性が高い場合、価格が下がると需要が大きく増えるので、傾きは緩やかになります。逆に弾力性が低い場合傾きは急になります。
需要の価格弾力性=−需要変化率/価格変化率
●需要の所得弾力性
ポイント:所得が増えると消費が増える財を「上級財」、
所得が増えると消費が減る財を「下級財」と言います。
上級財には弾力性の高い「奢侈品」と弾力性の低い「必需品」があります。
需要の所得弾力性=需要変化率/所得の変化率
●所得効果と代替効果
代替効果:片方の財の価格が下がる事でより多く消費しようとする効果。
所得効果:予算制約線がシフトし、双方の財の消費量が増える効果。
上級財の場合は代替効果と所得効果は共にプラスになります。下級剤の場合は代替効果はプラスですが所得効果はマイナスになります。
代替効果には「代替財」と「補完財」の関係があり、
前者は片方の財の価格が上昇するともう片方の財の消費量が増加します。
(Ex:パンと米)
後者は片方の財の価格が上昇するともう片方の財の消費量が減少します。
(Ex:パンとジャム)
また価格の下落で消費量が減少、上昇で増加する財を「ギッフェン財」と言います。