小規模事業者の動向
●小規模事業者の収益について
売上高は2017年以降強含みで推移しており、経常利益についても増加基調にあります。
設備投資に関しては2015−2017年の間は落ち込みましたがその後増加基調となっています。
●企業数
電気・ガス・水熱業は増加傾向、その他の業界は減少傾向にあります。特に小売業は全体に占める割合が大きいため、減少率増加の大きな要因となっています。
小規模事業経営者は319万者から198万者と約60%まで減少しています。
特に小規模事業法人ではなく、個人事業主の減少が顕著です。
ちなみに、中小企業全体に占める小規模事業者の割合は約6割となっています。
また、従業者数が0-5人の小規模事業者は全体の約8割を占め、そのうちの4割が1984年以前に創業しています。
小規模企業の企業数は小売業、従業者数では建設業の割合が最も高くなっています。
●個人事業者数
個人事業者数は小規模企業数全体の約6割を占めています。 また、小規模企業を常用雇用者の有無別に見た場合、「常用雇用者無し」の企業数が、「常用雇用者有り」の企業数を上回っています。
●フリーランス、副業起業家
現在フリーランス人口は約440万人と言われており、就業者全体人数の約7%となっています。特に2007年ー2017年の間に49歳以下のフリーランス増加数が顕著であり、
女性のフリーランスが約14%増加しています。
・フリーランスの需要
特にフリーランス需要が高まっている分野として「経営・ビジネス系」「クリエイター、アーティスト系」「ITエンジニア系」があります。
●危機管理
小規模事業者のBCP策定状況は約2.2%と、中規模企業の約17%を大きく下回っています。
●資本
企業規模別に見た場合、小規模企業の資本装備率は中規模企業と大企業より低く、小規模企業の資本生産性は低下傾向にあるものの、中規模企業・大企業と比較して高く、規模間格差は縮小しています。
●小規模事業者持続化補助金
小規模企業の販路開拓等に関する支援のための補助金です。