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IE(インダストリアルエンジニアリング)

IEとは生産性を高めるための工学的手法の体系です。

IEは大別すると方法研究と作業測定から構成されています。

さらに方法研究は工程・運搬分析と動作研究、作業測定は稼働分析と時間研究に分かれます。

 

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●工程分析

工程分析には製品・作業者の工程分析と運搬の分析があります。

工程分析には工程図記号というものを用いて表やグラフに落とし込み、工程を視覚的に分かりやすく表示します。工程図記号には加工、検査、停滞の3種があり、検査には数量検査と品質検査、停滞には貯蔵と滞留があります。貯蔵は意図的に物を蓄えている状態であるのに対し滞留は意図に反して滞っている状態を表します。

工程分析手法には下記のものがあります。

・単純工程分析

オペレーションプロセスチャートとも呼ばれます。原材料が投入され、加工される過程を表します。

・製品工程分析

フロープロセスチャートとも呼ばれます。単純工程分析に加えて運搬、検査、停滞も含めて加工される過程を表します。

・流れ線図

工場のレイアウト図の上に工程図記号を記入して工程の流れを表します。フローダイアグラムとも呼ばれます。

・作業者工程分析

作業者の作業を中心に分析する物です。工程を加工、移動、手持ち、検査に分けて工程図記号を使って表します。

・フロムツーチャート

工程間の物の流れを分析する手法です。多種少量生産の工程分析レイアウト図の作成に用いられます。

 

●運搬分析

物の移動や運搬の分析です。運搬は付加価値を生まない活動ですので、如何に削減するかがポイントになります。運搬分析には以下の手法があります。

・運搬工程分析

運搬工程分析にも分析記号が存在します。

基本記号:移動、取り扱い、加工、停滞(取り扱いとは荷下ろしなどを指します。)

台記号:平、箱、枕、車、コンベア(物の置き場所を表します。)

・運搬活性分析

運搬活性とは運搬のしやすさを表します。具体的には0から4までの「活性示数」を使って運搬の「手間」を測定し、各工程に当てはめます。これによって運搬活性分析図を作成します。(活性示数とは「手間をどれくらい省いたか」を表します。例えば平置きはまだ触ってもいないので示数は0、箱に入っている場合は一回持ち上げたので示数は1といった具合です。)

工程全体の平均活性示数は工程の活性示数を合計し、工程数で割って求めます。

・空運搬分析

空運搬とは品物ではなく人間や運搬機器のみが移動する事で、付加価値を生んでいません。よって削減する必要があります。

空運搬係数=空運搬距離÷品物運搬距離(空運搬係数が小さいほど効率的です。)

 

●動作研究

作業者の動作を研究し、無駄な動きを無くし、最適な作業方法を求める方法です。

・サーブリッグ分析

作業者の動作を18の基本動作に分割して分析する方法です。

・両手動作分析

作業者の両手の動作を分析する手法です。

・VTR分析

作業者をビデオ撮影し分析する手法です。

・メモモーション分析

通常よりも遅いスピードで撮影し、高速再生で分析します。

・マイクロモーション分析

通常よりも速いスピードで撮影し、スロー再生で分析します。

・連合作業分析

人と機械、2人以上の作業者といった具合に複数の作業者の連合作業を分析する手法で、マン・マシンチャート分析とも呼ばれます。

 

●稼働分析

稼働分析とは作業の効率分析です。

稼働率=実際稼働時間÷総時間

稼働率調査方法には下記の方法があります。

・ワークサンプリング法

作業を瞬間的に観測して稼働状況を統計的に求める方法です。(抜き打ちチェックの繰り返し)メリットは少ない労力で観測できる事、デメリットはサンプル数が少ない場合誤差が大きくなる事、深い分析には向かない事です。

・連続観測法

観測対象につきっきりで観測する方法です。メリットは詳細に作業を分析できる事、デメリットは作業者が観測されている自覚を持っているので偏ったデータになる事です。

 

●時間研究

時間研究とは作業を分解して、各作業の標準時間を設定するための手法です。

標準時間は主体作業時間と準備段取作業時間に分かれます。

さらにこれらの時間は正味時間と余裕時間に分かれ、余裕時間を正味時間で割ったものを余裕率と言います。

標準時間=正味時間×(1+余裕率)

・レイティング

レイティングとは実際に観測した作業時間を正味時間に修正する事です。

正味時間=観測時間の代表値×レイティング係数

・実測による標準時間観測方法

ストップウォッチ手法、実績資料法、標準時間資料法、PTS法があります。